
油のムース化油作成時にはCの併用方法を採用した。
なお、両方法で作成されたムース化油の物性値は粘度計測のみで油中の水粒子の観察は実施していない。
?A重油ムース化油の作成
蒸発率3.4%のA重油と人工海水(アクアマリン)を用いて60%含水率のムース化油の作成を試みた。
ムース化油の作成法は、ギヤーポンプ油水循環法で約6時間混合した。
油水循環約1時問で混合液はチョコレート色に変色したが、粘度の上昇はほとんど認められなかった。
混合約6時間後に混合液をビーカーに採取し静置して油水分離の観察を行った。
観察によると、静置15分で油水の境界面が現れ、1時間後には油層、乳化層、水の3層に分離した。
このことは原油中に含まれているアスファルテンやパラフィンの成分が精製中に大部分が除去された精製油類となり、油中の乳化作用の成分が失われムース化油になり難くなったものと思われる。
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